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(1) 概要

NCALSは1995年6月に、通産省の産業分野の高度情報化施策の一つとして発足した、国内初のCALS実証プロジェクトである。火力発電プラントを対象に、実業務に即した形で適用し、CALSの実現可能性及び有効性を実証することを目標としている。

実証実験の対象として火力発電プラントが選択された理由は、電気事業が基幹産業であること、多くのシステムと設備から構成されており多種の産業界の関与が期待できること、ライフサイクルが長いためCALS適用の効果を広範囲で実現可能なこと、などである。

実証実験にあたっては、製品の全ライフサイクルを扱うことを前提条件としてシナリオを設定している。図4−1に示すように、シナリオは業務の流れに沿って大きく、運用、調達、設計、製造、据付、試験、設備更新後の運用、となっている。

以降、詳しく見ていきたい。

 

図4−1 NCALSの業務の流れ

 

075-1.gif (27429 バイト)

 

出典:CALS Japan‘96資料

 

 

 

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